1958-12-22 第31回国会 参議院 決算委員会 第4号
その上地元民に対し、ロックヒル式によるダムの実施に対し不安を増大させ、仮締切堤の原形復旧についても、猛烈な反対運動を誘致し、工事の施行を一時中断するのやむなきに至ったのであります。このため、さらに工事の遅延を重ねたばかりでなく、仮締切堤の設計を変更し、天端高を増嵩するとともに、前面及び背後にコンクリートの補強をすることとなっているのであります。
その上地元民に対し、ロックヒル式によるダムの実施に対し不安を増大させ、仮締切堤の原形復旧についても、猛烈な反対運動を誘致し、工事の施行を一時中断するのやむなきに至ったのであります。このため、さらに工事の遅延を重ねたばかりでなく、仮締切堤の設計を変更し、天端高を増嵩するとともに、前面及び背後にコンクリートの補強をすることとなっているのであります。
進行状況を見ますと、本公団は昨年末に至って最も困難をきわめたダム用地補償を円満に解決し、十二月十六日バイパス(仮排水路)二本の隧道工事に着手したのでありまして、一行が視察いたしました牧尾橋ダムは、右の工事現場、すなわち長野県西筑摩郡王滝村と三岳村にまたがりまして、その規模は総貯水量七千五百万立方メートル、満水位標高八百八十メートル、流域面積三百四平方キロメートルの巨大なもので、ダムの方式はロック・ヒル式